小児科

お子様とご家族の方に安心感と満足感を提供できる医療とリラックスして受診していただける環境づくりにつとめています。ちょっとした体調の異変でも不安に感じられたことや疑問などございましたら、お気軽にご相談下さい。

主な対象疾患

かぜ症候群

子供の病気のなかでは、胃腸炎と並び、もっとも頻度の高い病気です。のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどで始まり、咳、痰、発熱、頭痛を伴うこともあります。さらに子供の場合は、腹痛、嘔吐、下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
5歳以下の小さな子供は、頻繁に風邪を引きます。これは、免疫能が未熟で、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱いからです。原因の約9割はウイルスで、残りが細菌やマイコプラズマです。ですから、風邪の初期には抗菌薬が不要であることが多いのです。風邪を引いた時は、以下の点に注意が必要です。

  1. 高熱が続き、風邪が長引いていると思っていたら、肺炎になっていたということがあります。適切なタイミングでレントゲン検査が必要です。
  2. 中耳炎や副鼻腔炎を合併することがあります。中耳炎は耳管経由の感染症であり、風邪の罹患後に発症することがあります。鼓膜所見から中耳炎が疑われる場合は、耳鼻咽喉科を受診するようにアドバイスします。
  3. 喘息持ちの人は喘息が悪化して風邪の治りも悪くなります。喘息の治療を強化するとともに、早めの抗菌薬療法が必要です。

インフルエンザ

インフルエンザは「かぜ症候群」のひとつですが、普通感冒とは区別する必要があります。なぜなら、高熱や頭痛などの全身症状、のどの痛みやくしゃみなどの呼吸器症状、下痢や嘔吐などの消化器症状が急激に現れ、重症化して、寝込むことが多いからです。また、学校の休校や学級閉鎖、職場での病欠など、社会的影響が大きいことも特徴です。

予防は、ワクチン接種が大切です。ワクチン接種により、インフルエンザに罹りにくくなり、罹ったとしても重症化しにくいという利点があります。
治療は、抗ウイルス薬が中心となります。普通感冒とは治療内容が異なりますので、可能な限り検査を行い、確定診断を得ることが望ましいです。

溶連菌感染症

溶連菌感染症は、「A群β溶血性連鎖球菌」という細菌によって生じる感染症です。症状は発熱、咽頭痛、頭痛、吐き気、食欲不振などです。その一方、普通感冒(かぜ症候群)に伴いやすい、咳、痰、鼻汁、くしゃみはあまり認めません。

臨床医は、咽頭痛や咽頭発赤があるのに、咳や鼻汁がない時は、地域の流行状況もふまえて「溶連菌感染症ではないか」と疑い、検査を行います。検査は「溶連菌抗原迅速試験」といって、口を大きく開けてもらい、綿棒で喉をこすることで行います。結果は10分ほどで出ますので、ただちに治療が開始できます。

治療は、ペニシリン系かセフェム系抗菌薬を10日間程服用します。必ず治療開始から24時間以上たってから再受診して頂き、効果が現れているか確認します。抗菌薬が効けば、一晩で熱が下がり、咽頭痛が消え、元気に受診されます。「うつる病気」ですので、許可が出るまで自宅療養してください。まれにリウマチ熱や腎炎になることがありますので、途中で薬を止めず、最後まで飲みましょう。腎炎早期発見のために、3~4週間後に尿検査を受けて下さい。

気管支喘息

小児の場合、肺機能検査や血液検査が簡単には行えませんので、既往歴、家族歴、症状、聴診所見などから診断することになります。初診での診断は困難ですが、何度か診察するうちに、医師は「喘息らしい」と判断します。

治療は、成人喘息と同様、重症度に応じて行います。具体的には、吸入ステロイド薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬などを中心とした薬物療法を行います。そのほか、発作の原因を減らす環境整備や、適度な運動による体質改善も重要です。喘息の子供さんは、風邪を引くとこじれやすく、また喘息の調子も悪くなります。その理由は、上気道で生じた炎症(風邪や鼻炎)が下気道にも到達し(喘息の悪化)、そして、喘息のため気道が狭くなると痰の切れが悪くなり、ウイルスや細菌が気道に長く留まってしまうという悪循環に陥るためです。ですから、「風邪を引いても喘息が悪化しない」ことを一つの目標として、普段から喘息のコントロールを良くしておくことが大切です。

ぜん息でお悩みの方へ

アレルギー性鼻炎、花粉症

通年性と季節性があります。

通年性アレルギー性鼻炎は、「くしゃみ、鼻水、鼻づまり」の三大症状が長く続きます。風邪の症状と似ていますので、「風邪がなかなか治らない」場合は、アレルギー性鼻炎も疑う必要があります。また、風邪薬には抗アレルギー薬の成分が含まれており、「風邪薬を飲んでいる間は調子が良い」という状況になりがちです。しかし、アレルギー性鼻炎の治療薬は1日1回か2回の服用で良く、眠気の少ない薬が主流なのに対して、風邪薬は1日3回の服用が必要で、眠くなりやすい薬が主流ですので、きちんと区別して治療を受けることが大切です。通年性アレルギー性鼻炎の原因としては、ダニやハウスダストなど屋内環境のアレルゲンが中心ですので、環境整備が重要な一方で、完全なアレルゲンの除去は困難です。アトピー性皮膚炎や喘息を合併する患児が多いので、総合的な診療が大切です。

季節性アレルギー性鼻炎は、上記三大症状に加えて、目の痒み、のどのイガイガ感、怠さなども伴います。有名なのは「スギ花粉症」で、2月から5月に症状が現れます。また、5月から7月(春から初夏)に症状が現れる場合は、オオアワガエリやハルガヤなどの「イネ科花粉症」が疑われます。秋(8月から10月)になりますと、ブタクサやヨモギの花粉症が中心となります。ですから、季節性アレルギー性鼻炎といっても、真冬と真夏以外はアレルギー性鼻炎に苦しめられる子供さんがおられるわけです。

アトピー性皮膚炎

一般的には、乳幼児期に発症して、10歳代はじめには60~70%が治癒しますが、思春期や成人になって再発することがあります。原因は、発汗、物理刺激、ダニ・ハウスダストなどの環境因子、食物、ストレス、睡眠不足など数多くあり、一つの原因に絞り込めないことが多いです。食物については、「食物アレルギーが関与する場合もある」というくらいに考えておくべきで、栄養や成長を考慮しますと、「除去食療法」はむやみに行うべきではありません。アトピー性皮膚炎は「慢性の経過」を特徴とします。一時的に良くなることもありますが、繰り返すことも特徴です。

治療の三本柱は、

  1. 薬物療法(外用薬、経口抗アレルギー薬)
  2. スキンケア
  3. 原因の除去

です。

外用薬のうち、保湿薬にはワセリン、尿素、ヘパリン類似物質などがあります。さらに、軟膏、クリーム、ローションなどの剤型がありますので、症状や季節によって使い分ける工夫をしましょう。標準的治療を1ヶ月以上行っても奏効しない場合は、皮膚科専門医による診察が必要です。

じんま疹

膨らみのある赤い発疹と痒みが特徴です。発疹の現れる場所、形、大きさは様々です。毎日のように繰り返し症状が現れることもあります。原因を特定することは難しいですが、疲れやストレス、ウイルスや細菌の感染、食物などが誘因となります。

治療は抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服が中心です。慢性じんま疹の場合は、症状が治まっても長期間の服用となるため、眠気など副作用の少ない薬を使用します。

とひび(伝染性膿痂疹)

虫さされやあせも、すり傷、湿疹などに黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して、水ぶくれ(水疱)やかさぶた(痂皮)ができます。これをかきこわした手や衣服を介して、他の場所に「飛び火」します。夏に多いですが、最近は冬にもみられます。また、アトピー性皮膚炎の大人にもみられます。

治療は、外来で消毒や抗菌薬の入った軟膏を塗って、ガーゼで覆います。じくじくして液体が多いうちはガーゼで覆いますが、1日か2日で十分です。なるべく早く開放して乾燥させます。そして、抗生物質を数日間飲みます。とびひは、溶連菌感染症と並んで、積極的な抗菌薬療法が必要な小児の感染症の一つです。また、痒みが強い時は、抗アレルギー薬などのかゆみ止めを内服します。

自宅療養のアドバイスとしましては、シャワーで石けんを使って体の汚れを洗い流し、その後、軟膏を塗ることです。爪は短く切り、何度も手を洗いましょう。とびひが乾燥してかたまれば、登園や登校をしてかまいません。たまに重症化することがありますので、熱が出たり、顔や体が赤く腫れてきたりした時はすぐに受診しましょう。

その他の対象疾患

詳細診療時間

午前8:30~12:30,午後3:30~6:30

  日祝
午 前
午 後

Tel.0857-37-6123

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